「ひやぁー!かっこいいいーーッ!!」と45分の間に何度悶えたことか。役者さんの表情が素晴らしく、緊迫感がひしひしと伝わってきました。勘助の出番が少なくて主演男優賞亀治郎さん、助演男優賞千葉さんという感じでしたね(^^;)
 ダンナが「晴信、格好よくなったなぁ。メイク変わったからかなあ」と言ってましたが、色白のボンボンという感じから、日焼けして精悍さと気品をあわせもつ武将になりました。若殿の成長ぶりを瞠目し戸惑いながらも、喜びを噛み締める板垣の表情がすっごくいいんですよ〜ッ。もちろん内野さん演じる勘助も首筋に晴信の刃があてられたときの静かな面容とは対照的に流れ落ちる汗とか、水際に倒れ伏しながら人間としての敗北を痛感する表情とか……もう、素敵だと思ったところが書ききれません。
 信虎は憎々しさ&横暴ぶりが増してきました。「組!」のときに鴨役の佐藤浩一さんも仰っていましたが、立ちはだかる憎まれ役の壁が高く重厚であるほど話が面白くなる。戦功をあげた息子を打ち据え「卑怯者」と罵る信虎に対し、御礼を述べた上で滔々と孫子を説いてまで反論する晴信。これって確かに可愛くない息子だよねぇ(笑)。
 晴信が諳んじてた孫子の一節、「兵は詭道なり。故に、能なるもこれに不能を示し、用なるもこれに不用を示し……その無備を攻め、その不意に出づ……」このあたりだと思われます。”今までバカ殿のふりをして敵の油断をうまく誘ったんだよ〜”ってことかな。
 晴信の妹禰々の輿入れを前に三条の方と義信が登場……未来を思うと胸が痛くなってしまった。
 信虎を歓迎する諏訪夫妻。戦国に生まれたのが間違いだったと思いたくなるような自己主張の薄そうな夫婦だよなあ。庭で花を摘んだり、縁側でまったりとお茶飲んでるのが似合いそうな。ヒロイン由布姫登場。名乗りを聞いただけですが、声はいいかなと。表情が硬いのはしょうがないよね。がんばれーッ。平蔵をひろったヒサも生き生きとした演技で好印象。今後が気になります。
 晴信の駿河追放を決めた信虎。命を取らないだけ恩情をかけてやったというべきか。「晴信は父とは似ていません」大井夫人がちらりと見せた毒。静かなだけにゾクッときました。我が子が夫に勝つことを信じてるんですね。父の敵の妻となる……戦国の習いとはいえ過酷です。そして、晴信もまた父母と同じ道を歩むことになるとは……運命の皮肉を感じます。
 勘助が駿河にいて吃驚!みつやんの眼帯は外しちゃったのね(涙)
 来週は信玄堤を築くより先に父という暴河を治めることになるようで……公式HPの次回あらすじを読んで、こんなに続きが気になったことはないです(^^)

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