火村シリーズ4年ぶりの長編ですv発売日は22日と聞いていたのですが、20日に「ひょっとして出てるかも…」と覗いた本屋に平積みされてました♪♪♪
表紙の装画は大路さんv「絶叫城〜」のときのことがあるので思わず横にして眺めてみたり……。読み終えてから眺めると「Nevermore」の言葉が胸に刺さります。
以下、ネタばれ感想。犯人名は伏せておきますが…。
外界からの連絡を絶たれた孤島。学生編ではおなじみのクローズド・サークルものですが、火村シリーズでは初めて。島に闖入した火村とアリスが部外者として敵視される展開にドキドキ。トリックよりは犯人当てに目がいきます。いつもは一気に読了してしまうのですが、眠気に負けて2日に分けて読みました。その分、犯人については色々と推理したのですが…今回も外してしまいました(^^;)
クローン技術、カリスマ起業家、オタク、ネット株取引、現代の事象に鋭い視線を向けつつ、最後の包み込むような優しく切ない読後感は有栖川ワールドならではの魅力。
火村は言います。「過度に合理的・論理的であろうとすることは、狂気に至る道」「衝動的であることもまた地獄」だと。
完成された美しい世界を乱す者を赦さず、排除しようとする。それは他者からは理解できなくとも犯人の中では極めて合理的な結論なのかも……。
頬を緩ませる火村とアリスのかけあいも随所に盛り込まれていて、長編万歳♪34歳のキャッチボールもいいけど、”温厚な私”に対して「断じて違う」という火村のツッコミに大爆笑。
今回、気に入ったのは藤井。人間くさい先生が火村とアリスのことを自分と同じように「苦しみをロジックで乗り越えようとする」タイプと評したのには唸りました。
さて、これから再読です(笑)。
表紙の装画は大路さんv「絶叫城〜」のときのことがあるので思わず横にして眺めてみたり……。読み終えてから眺めると「Nevermore」の言葉が胸に刺さります。
以下、ネタばれ感想。犯人名は伏せておきますが…。
外界からの連絡を絶たれた孤島。学生編ではおなじみのクローズド・サークルものですが、火村シリーズでは初めて。島に闖入した火村とアリスが部外者として敵視される展開にドキドキ。トリックよりは犯人当てに目がいきます。いつもは一気に読了してしまうのですが、眠気に負けて2日に分けて読みました。その分、犯人については色々と推理したのですが…今回も外してしまいました(^^;)
クローン技術、カリスマ起業家、オタク、ネット株取引、現代の事象に鋭い視線を向けつつ、最後の包み込むような優しく切ない読後感は有栖川ワールドならではの魅力。
火村は言います。「過度に合理的・論理的であろうとすることは、狂気に至る道」「衝動的であることもまた地獄」だと。
完成された美しい世界を乱す者を赦さず、排除しようとする。それは他者からは理解できなくとも犯人の中では極めて合理的な結論なのかも……。
頬を緩ませる火村とアリスのかけあいも随所に盛り込まれていて、長編万歳♪34歳のキャッチボールもいいけど、”温厚な私”に対して「断じて違う」という火村のツッコミに大爆笑。
今回、気に入ったのは藤井。人間くさい先生が火村とアリスのことを自分と同じように「苦しみをロジックで乗り越えようとする」タイプと評したのには唸りました。
さて、これから再読です(笑)。
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