まんげつのよるに

2005年11月29日 読書
 アニメ映画公開も間近に迫った「あらしのよるに」シリーズの7巻です。
 涙を流しまくった怒涛の6巻の後日談。わりと冷静に読めました。
 ”いきることは、かわっていくこと”
 失っていくものも多いけれど……。
 カプたちヤギの仲間から見ればメイはガブと出会って変わったのかもしれない。
 メイはガブと出会ったことによって仲間たちを失い、自分の命さえ失おうとした。それでも、メイはガブと「であってよかった」「であってしあわせだった」と言っていたのに。
 そのメイの口から「あらしのよるにであわなければよかった」という言葉が出るとは……。
 ひとりでいるときより、ふたりでいるときのほうがもっと辛いなんて切ない。
 ところが、このメイの台詞をきっかけに、話はハッピーエンドにむかって急転直下(苦笑)。まあ、穏やかな最後にホッとしました。
 枠にとらわれず、なにものでもなく生きるっていうのは難しい。でも、そうありたいと思います。

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