大河第23回「九郎と義仲」感想
2005年6月12日 大河感想 思い入れのある平家一門の都落ち……というわけで話が脱線しまくりの長い感想です。
平家没落に巻き込まれるなんざまっぴら御免の法皇さまは叡山へ登山しちゃいます。保元・平治とつづいた乱の真っ只中で生き残ってきた方ですんで、逃げ足も只者じゃありません。
しょせんぼんぼん育ちの宗盛、愕然。自分の本当のパパかも…なんて勘違いまでしたのにね。
実はこのころ平家の中でもっとも後白河院に気に入られていたのは小松殿の次男資盛です。
宗盛の生母は時子。徳子とは同母兄弟。さらに時忠の娘を妻にしており、建春門院の養子でもあり、わざわざ院の庇護を得なくても強い立場にあるんですよね。
むしろ、小松殿の家のほうがお母さんは弱小貴族で早世しているし、妻の実家は問題起こしまくりの成親の家だし……院の庇護を必要としていたんだと思います。成親に裏切られ、院に裏切られ、戦には負けつづけ、維盛じゃなくてもボロボロになっちゃうよね。
そして、平家の一門を乗せた騎馬や牛車は西へ西へ。
ドラマでは触れられていませんでしたが、摂関家をはじめとする公家衆はひそかに東へ東へ。ぞくぞくと比叡山を上ります。
「平家物語」では涙涙の名場面沢山の都落ちですが、あっさり飛ばされてしまいました。
忠度が俊成の元へ歌を届けた話とか、経正が守覚法親王に「青山」を返しにいった話とか……はムリでも(見たいけど)、維盛が後ろ髪引かれる思いで妻子と別れた話とか、資盛と右京の再会&別離とかは出るかと思ったのに〜〜。(六代クンの登場も絶望的か…)
義仲・行家と後白河院がご対面〜。山猿…とは申されませんでしたが、それに近い印象を持たれたようです。院が夢見ていた”古の世”とは摂関家全盛のころ?それとも祖父の白河院の世のことでしょうか。
福原に逃げた平家は管弦の宴…どこまでも優雅ですなあ。平家の公達は名手ぞろい……って、その一番手に上げられるはずの人がいないんですけど!!!経正・敦盛兄弟の琵琶と笛が見たかったよ〜。
知盛と維盛のしんみりとしたシーンのバックに流れているのは経正の琵琶?と夢見たものの、おじさんだったし…(愚痴愚痴)。そうよ、知盛以外にも武勇の人はいるわ!能登殿だせ〜!と拳を握り締めてしまいました。
安徳帝が西下しちゃったもんだから持ち上がった皇位継承問題。義仲の木曾宮推挙に異を唱えていたのは、入道姿の松殿?(後ろにいるのは顕家かなv)松殿って義仲に娘差し出すんだよね〜。というか、このごにおよんで摂関家で出てくるのが松殿だけっていうのが理解できないんですけど。基通や兼実はどうしたんだ…。
二宮の守貞くんは安徳帝と一緒に都落ちしちゃったので、三宮惟明くんと四宮尊成くんのどちらを天皇にするか決めるための占いをしたそうです。で、尊成くんに決まるのですが、丹後局も夢占で尊成くんを推していたそうです。この尊成くん…後鳥羽帝がのちに承久の乱を引きおこすわけですから、占いを信じるのもくれぐれも慎重に……。
やっと主人公の話になりますが、義仲に会いに行っちゃいますか!?
しかも実名名乗って。ま、ドラマだしね(投げやり)
義経が義仲に対して”都は自分が生まれたところ”というのは嫌味よ〜。かたや公家たちに山猿扱いなんだから(苦笑)。
同じ一族だからこそ手をとりあうべきだという義経に対し、一族だから親兄弟だからこそ最初から信じるべきではないという義仲。
義経の夢見っぷりが頼朝のときと同じように如実になりました。
でも、義高の話題になると動揺する義仲。今、血の絆なんて信じないって断言したばかりなのにね。こういう非情になりきれないところが義仲の魅力。越後の山の中で無理矢理対面させたのは(今回の対面も無理矢理だけど)、こういう伏線だったのか……まあ、時の流れが人を変えるのは切ないですね。
来週は法住寺合戦ですか……(溜息)。
平家没落に巻き込まれるなんざまっぴら御免の法皇さまは叡山へ登山しちゃいます。保元・平治とつづいた乱の真っ只中で生き残ってきた方ですんで、逃げ足も只者じゃありません。
しょせんぼんぼん育ちの宗盛、愕然。自分の本当のパパかも…なんて勘違いまでしたのにね。
実はこのころ平家の中でもっとも後白河院に気に入られていたのは小松殿の次男資盛です。
宗盛の生母は時子。徳子とは同母兄弟。さらに時忠の娘を妻にしており、建春門院の養子でもあり、わざわざ院の庇護を得なくても強い立場にあるんですよね。
むしろ、小松殿の家のほうがお母さんは弱小貴族で早世しているし、妻の実家は問題起こしまくりの成親の家だし……院の庇護を必要としていたんだと思います。成親に裏切られ、院に裏切られ、戦には負けつづけ、維盛じゃなくてもボロボロになっちゃうよね。
そして、平家の一門を乗せた騎馬や牛車は西へ西へ。
ドラマでは触れられていませんでしたが、摂関家をはじめとする公家衆はひそかに東へ東へ。ぞくぞくと比叡山を上ります。
「平家物語」では涙涙の名場面沢山の都落ちですが、あっさり飛ばされてしまいました。
忠度が俊成の元へ歌を届けた話とか、経正が守覚法親王に「青山」を返しにいった話とか……はムリでも(見たいけど)、維盛が後ろ髪引かれる思いで妻子と別れた話とか、資盛と右京の再会&別離とかは出るかと思ったのに〜〜。(六代クンの登場も絶望的か…)
義仲・行家と後白河院がご対面〜。山猿…とは申されませんでしたが、それに近い印象を持たれたようです。院が夢見ていた”古の世”とは摂関家全盛のころ?それとも祖父の白河院の世のことでしょうか。
福原に逃げた平家は管弦の宴…どこまでも優雅ですなあ。平家の公達は名手ぞろい……って、その一番手に上げられるはずの人がいないんですけど!!!経正・敦盛兄弟の琵琶と笛が見たかったよ〜。
知盛と維盛のしんみりとしたシーンのバックに流れているのは経正の琵琶?と夢見たものの、おじさんだったし…(愚痴愚痴)。そうよ、知盛以外にも武勇の人はいるわ!能登殿だせ〜!と拳を握り締めてしまいました。
安徳帝が西下しちゃったもんだから持ち上がった皇位継承問題。義仲の木曾宮推挙に異を唱えていたのは、入道姿の松殿?(後ろにいるのは顕家かなv)松殿って義仲に娘差し出すんだよね〜。というか、このごにおよんで摂関家で出てくるのが松殿だけっていうのが理解できないんですけど。基通や兼実はどうしたんだ…。
二宮の守貞くんは安徳帝と一緒に都落ちしちゃったので、三宮惟明くんと四宮尊成くんのどちらを天皇にするか決めるための占いをしたそうです。で、尊成くんに決まるのですが、丹後局も夢占で尊成くんを推していたそうです。この尊成くん…後鳥羽帝がのちに承久の乱を引きおこすわけですから、占いを信じるのもくれぐれも慎重に……。
やっと主人公の話になりますが、義仲に会いに行っちゃいますか!?
しかも実名名乗って。ま、ドラマだしね(投げやり)
義経が義仲に対して”都は自分が生まれたところ”というのは嫌味よ〜。かたや公家たちに山猿扱いなんだから(苦笑)。
同じ一族だからこそ手をとりあうべきだという義経に対し、一族だから親兄弟だからこそ最初から信じるべきではないという義仲。
義経の夢見っぷりが頼朝のときと同じように如実になりました。
でも、義高の話題になると動揺する義仲。今、血の絆なんて信じないって断言したばかりなのにね。こういう非情になりきれないところが義仲の魅力。越後の山の中で無理矢理対面させたのは(今回の対面も無理矢理だけど)、こういう伏線だったのか……まあ、時の流れが人を変えるのは切ないですね。
来週は法住寺合戦ですか……(溜息)。
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