摂政基房vs重盛ですが、私は勘違いしていたようです。
 ドラマの年号が承安元年(1171年)ですので、”前年の騒ぎ”というのが、いわゆる”殿下乗合事件”を指していたようです。
 重盛が基房を2回も襲ったかどうかは…寡聞にして分からないのですが、重盛の従者は興福寺とも揉め事を起こしているので、重盛も意外とあちこちに火種を残しているようです。
 古典「平家物語」では、乗合事件で基房に対し怒りを爆発させた清盛を重盛が諌めたことになっています。
 今回のドラマの中で宗盛が主張していたことも尤もだと思うのですが、悲しい立場ですねぇ。
 清盛に心配をかけたと謝る重盛。そんな重盛に無理をさせているのではないかと気遣う清盛。
 親子の情がじんわりと深く胸に染みました。
 重盛が生き急ぐかのようにも見えて辛いですね。重盛を失ったときの清盛の衝撃を思うと……。
 入内を拒む徳子。その理由はまだ明らかにはされませんが。何としてでも徳子入内を実現させたい清盛。
 貴族にとって武士は飼い犬程度にしか思っていませんでしたから(溜息)。
 正妻の時子も同じ武家の出だからこそ”同志”となりえたのかもしれません。
 一方、遮那王の京との決別の日が近づきます。
 遮那王にとって京=故郷=清盛と常盤。
 「平氏と源氏」という交わらざる運命を宣告する清盛の背中に深い情愛と厳しさが見えました。
 そして、常盤…いつまでも変わらずに美しい母。
 遮那王との美男美女のツーショットは眼福vって感じなんですが、うちのTVはNHKの映りが悪くなっちゃって(涙)。
 常盤が直垂を用意していた…ということは、やはり息子が武士に戻ること、義朝の敵をとることを望んでいたということなんでしょうか。そのために全ての苦悩を受け入れていたと。
 やっぱり、一番好きだったのは義朝だったのかなあ。
 遮那王の胸紐を結びながら、成長した息子に亡き夫の姿を重ねていたのかもしれない…と感じました。

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